「リトル・マエストラ」のネタバレあらすじ結末

リ トル・マエストラの紹介:港町福浦では過疎化や高齢化が進んでいた。福浦にはアマチュアオーケストラが存在していて、ある日指揮者の吉川が急死してしま う。そしてオーケストラの町からの援助が打ち切りに。みどりは吉川から孫娘の美咲が天才指揮者と聞いていて、彼女の指揮でコンクールで良い結果を目指す。 しかし、美咲は落ちこぼれ指揮者だった。美咲の成長とオーケストラの町人達の想いを描いた作品。主演は有村架純

 

映画「リトル・マエストラ」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「リトル・マエストラ」のネタバレあらすじに注意ください。

 

予告動画

リトル・マエストラの主な出演者

吉川美咲(有村架純)、三村みどり(釈由美子)、荒沢源次(蟹江敬三)、大野岩雄(篠井英介)、井坂洋子(筒井真理子)、大野正也(上遠野太洸)、荒沢勝(松本利夫)

リトル・マエストラのネタバレあらすじ

【起】- リトル・マエストラのあらすじ1

日本海に面した港町福浦では漁獲量が減っていました。過疎化や高齢化も進んでいます。しかし、この街には「威風堂々」を得意曲とする元気なアマチュアオーケストラがありました。
指揮者の吉川は有名な海外の指揮者から学び、後継者として任されていました。しかし、不慮の事故によって聴覚の一部を失ってプロを諦めたのだと本人は語ります。
孫娘の美咲は素晴らしい才能を持っていて、有名な音楽学校にも行っている事を自慢する吉川でした。ある日オーケストラの練習で吉川は腰を痛めてしまいます。
その後まもなくして吉川は他界してしまいます。指揮者のいなくなったオーケストラは町からの援助を受けれなくなってしまいます。町の財政も限界だったのです。
何か良いアイディアはないかとみどりは皆から頼まれます。その時思い出したのが吉川の孫娘の美咲です。彼女を天才指揮者として聞いていたので、オーケストラの指揮を頼み、コンクールで良い結果を出そうと考えます。

【承】- リトル・マエストラのあらすじ2

呼び寄せた美咲から話しを聞いていると、天才指揮者である事は吉川のほら話だと分かります。困ったみどりを見て、美咲は天才指揮者のふりをしてあげると言います。
美咲は学校のブラスバンドの指揮者でした。しかし、演奏者達からは嫌われていました。また、彼女は小さい頃に手に怪我をしてしまって、楽器を弾くことができませんでした。家族は楽器が弾けました。美咲は落ちこぼれだったのです。
町へ到着すると美咲を大歓迎する町人達でした。実際に演奏を聞きますが、美咲は真面目に言いたいことを言わずに皆をよいしょして終わります。
ある日オーケストラの演奏をしていると、調子にのった皆が色々な所で発表しようと言います。その時に学校のブラスバンドの子達から電話がかかってきます。
オーケストラのメンバーの正也が電話をとり、美咲が天才指揮者でない事がバレてしまいます。皆の前で美咲は本当の事を言います。そして皆の演奏の悪いところを強い口調で言います。

【転】- リトル・マエストラのあらすじ3

騙された事と、自分達の演奏を馬鹿にされたと思った演奏者達は帰っていきます。ティンパニーのタツ爺だけは残りました。彼は耳が悪かったのです。
それから演奏者達はオーケストラが解散の方向に向かっていると感じていました。楽器を売りにだす人や、仕事を辞めて息子の元に行くのを考える人も出てきます。
みどりは以前にも解散の危機があった事を知ります。それはみどりの母がコンマスをしていた時、母が生きていた時の話しです。威風堂々をなぜ演奏するようになったのかを知ります。
美咲がバスで帰ることになった日、みどりの元にタツ爺が訪ねてきます。美咲が指揮棒を忘れていたのです。タツ爺は美咲の指摘が素晴らしかった事を話すと、みどりはバスを追いかけます。
なんとか間に合ったみどりは美咲を引き止めます。美咲は指揮棒をとりにタツ爺のところに行きます。タツ爺から曲は作曲者からの手紙だよとアドバイスされます。
美咲は威風堂々を勉強していきます。そして一人ひとりにパート譜を渡していきます。皆相手にしませんでした。しかし、みどりは本当の想いを伝えようと協力します。

【結】- リトル・マエストラのあらすじ4

町中にサイレンを鳴らして町人達を集めます。美咲の想いに町人達は感銘を受けます。呼吸器系の病気でバスケの試合に出ることを諦めていた正也は再び挑戦することを決意します。
ここでタツ爺が真実を話します。吉川が話していた自慢話は実はタツ爺の事だったのです。だから耳が悪かったのです。そしてオーケストラのオーナーはタツ爺だった事を話します。
オーケストラは再開されて、コンクールに向けて練習が始まります。いざ本番になると、待合室で正也の試合がテレビで流れます。
試合の応援には土砂崩れで誰もきていない状況でした。タツ爺からの新たなアドバイスで美咲は曲の宛名を探していました。宛名はコンクールではなく、正也の試合の応援だと気づきます。
メンバーの源次の息子の勝が試合会場に送りにやってきます。タイミングが良いのは源次の妻がこうなる事に気づいていたからでした。
接戦の試合に間に合ったオーケストラは威風堂々を演奏します。途中出場した正也がシュートを決めれば勝利になりますが、惜しくも決まりませんでした。
オーケストラの演奏を見た人達から町に依頼が殺到します。美咲は船で帰ることになりました。彼女の見送りに皆は丘から演奏します。船から指揮する美咲をバックにエンディングとなります。

「アイスピットオンユアグレイヴ3」のネタバレあらすじ結末

アイスピットオンユアグレイヴ3の主な出演者

アンジェラ・ジトレンカ〔ジェニファー・ヒルズ〕(セーラ・バトラー)、マーラ・フィ ンチ(ジェニファー・ランドン)、オスカー・コーザ(ダグ・マッケオン)、セラピスト(ハーレイ・ジェーン・コザック)、マクディラン刑事(ガブリエル・ ホーガン)、ボルトン刑事(ミシェル・ハード)、マシュー(ラッセル・ピッツ)、チーフ(ウォルター・ペレス)、リン(カレン・ストラスマン)、ロン・メ リック(クリストファー・ホフマン)

アイスピットオンユアグレイヴ3のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①女性作家ジェニファー・ヒルズは5年前に、森で若者5人と保安官にレイプされた。全員に復讐したジェニファーは、ニューヨークに戻ってアンジェラと名を変えて生活していたが、男性不信は拭えない。レイプ被害者の会に参加する。 ②やっとできた女性の親友・マーラが元カレに殺害された。復讐に燃えるアンジェラは元カレを殺害、さらにレイプ被害者の会のかたきをとっていく。アンジェラは逮捕され服役するが、一度目覚めた狂気は治らない模様。

【起】- アイスピットオンユアグレイヴ3のあらすじ1

若い女性作家ジェニファー・ヒルズは執筆のために田舎の森に行きますが、現地の若い男たちに目をつけられてレイプされます。助けを求めた保安官もグルになりました。
殺されそうになったジェニファーは川に身を投げて逃亡し、後日、全員に復讐を果たします(『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』参照)…。
…それから数年後。
ジェニファー・ヒルズはアンジェラ・ジトレンカと改名して、アメリカ・ニューヨークの片隅で事務仕事をしていました。ひっそりと暮らしているつもりです。
会社の同僚の黒人男性・マシューはアンジェラに幾度も話しかけてきますが、こっぴどいレイプに遭ったアンジェラはひどい男性不信に陥っており、必要以上に警戒しました。
アンジェラが警戒するのはマシューだけではありません。バス停にいる人も浮浪者も、男ならば全員、自分を性の対象として見ているのではないかと怯える日々でした。
そんな折、やはり大都会ニューヨークでも似たような場面に出くわします。チーフという男性率いる男4人組が帰宅途中のアンジェラを取り囲み、レイプこそされなかったものの、アンジェラは不愉快で怖い思いをしました。
アンジェラは〝レイプ被害者の会〟に参加することにします。絶えず記憶によみがえるレイプと復讐のフラッシュバックから、逃れたいと思ったからです。
会場には10名ほどの主に女性が参加し、リンという中年女性が場を仕切っていました。参加した者はレイプの経験を話したり、他人の話を聞いたりしています。
初回参加のアンジェラは話をするよう求められますが、拒絶しました。すぐには口に出せない人もいるので、皆は問題にしません。
休憩中、1人の初老男性がアンジェラに話しかけてきました。彼はオスカー・コーザと言い、アンジェラの姓が星の名だと触れます。
中年女性のマーラ・フィンチも話しかけてきました。オスカーの娘をレイプした犯人が無罪になり、娘が自殺したことをマーラはアンジェラに教えます。
マーラは「手首を切るより話をした方がまし。会合にはそれなりに効果がある。克服できたら来ないし」と言って、出席しているメンバーはまだ克服できてない人たちだと言いました。
帰り道、アンジェラに先日絡んできた男性・チーフがまたやってきます。そこへマーラが現れるとチーフにマシンガンのように痛罵を浴びせかけ、アンジェラと マーラがレズビアンであるかのように振る舞いながらアンジェラを連れ去ります。そのアッパレな行動にアンジェラは久々に笑い、マーラと親しくなりました。 事件以来、初めてできた友人です。

【承】- アイスピットオンユアグレイヴ3のあらすじ2

エルム街と14番街で家が近所ということもあり、マーラとアンジェラは会合のたびに一緒に飲んで帰る仲になりました。
マーラは司会者の女性・リンをよく思っていません。「他人事のように感じている」と言い、アンジェラも同感だと思います。
レイプされた時に、アンジェラは相手に復讐をしたわけですが、それは表沙汰にはなっていません。現地のルイジアナ州では、ストーチ保安官と地元の5人の若者たちが揉めて、互いに殺し合ったというふうに取られていました。
「復讐は役に立つか」とアンジェラはマーラに聞きます。マーラは男の卑劣さを挙げた上で「根性出してぶった切れ(復讐はOK)」と答えました。
次の日からアンジェラは、出かける時にスタンガンを持ち歩くようにします。
〝レイプ被害者の会〟には10代半ばの若い少女・キャシーが参加していました。両親はキャシーが7歳の時に離婚し、キャシーはずっと母と暮らしていました。
その母がロンという男性に出会って明るく変化したので、キャシーは母とロンの再婚を祝福します。ところが一緒に暮らし始めた継父・ロンはキャシーに性的虐待を繰り返しました。現在も継続しています。
キャシーの母は全く知らず、キャシーは母に内緒で〝レイプ被害者の会〟に参加していました。キャシーの話を聞いたアンジェラは、やりきれない気分になります。
自宅のカーテンを替えようと思い立ったアンジェラは、マーラを誘ってホームセンターに行きました。植木ハサミを見たマーラは「これでチョンぎりたい」と言 い、アンジェラは「私は古典的なので」とハンマーを手にします。そんな他愛ない会話で、アンジェラは徐々に気持ちが楽になっていきました。
キャシーの継父・ロンにひと泡吹かせてやりたいと思ったアンジェラとマーラは、ロンの勤務先の郵便局に行きます。ロンは職場でも軽いセクハラをしており「制裁が必要」と2人は言いました。
アンジェラとマーラは黒い覆面と手袋をし、地下駐車場に行ったロンを襲います。マーラはバールでロンを殴り、強盗と思ってロンが差し出した財布を受け取ると「これからも見張ってるからな。女に悪さするな」と言って去りました。
初めて男を襲ったことでマーラは興奮し、アンジェラはマーラが意外に凶暴なことに驚きながらも喜びます。
さらに嬉しいことには、次の会合で「いい方向に変わった」とキャシーが告白しました。自分たちのしたことは無駄ではなかったと思い、アンジェラとマーラは深い満足を得ます。

【転】- アイスピットオンユアグレイヴ3のあらすじ3

お祝いをしようとアンジェラは言いますが、その日はあいにくマーラに先約がありました。詳しくは聞けていませんが、マーラは元カレと揉めており、レイプの相手も元カレのようです。
裁判沙汰になって現在は元カレに接近禁止令が出されていますが、その日はマーラの家に元カレが荷物を取りに来る日でした。
〝カフェ・モンティ〟で会う約束をしたアンジェラですが、約束の日にマーラは来ませんでした。
マーラという友を得て、アンジェラは職場でも優しく接することができるようになります。
黒人男性・マシューが同僚との飲み会に誘って来ましたが、マーラとの約束の日だったので丁重に断り「また誘ってね」と言います。
次の〝レイプ被害者の会〟に行くと、会員たちの素振りがおかしいことにアンジェラは気づきます。マクディラン刑事が来たと司会者・リンが言いました。
マクディラン刑事はSVU(性犯罪特捜班)の刑事だと名乗ると、マーラの遺体を今朝発見したことを報告しました。
SVUと聞き、オスカーが怒りまくります。オスカーの娘をレイプした犯人が証拠不十分で不起訴になったからです。
SVUの刑事が出てくるということは、性犯罪の暴行事件でマーラが死んだことを意味しており、アンジェラは詳しい死因を聞きますが、マクディラン刑事は答えませんでした。
アンジェラはマーラと友人だったことを告げ、マクディラン刑事に詳しい話を聞こうとします。マクディラン刑事もアンジェラに質問がありました。
マーラにSM趣味があったかと聞かれたアンジェラは、ないと即答します。出会って数週間の付き合いでしたが、マーラは自分を励ましてくれたと、アンジェラはマクディラン刑事に答えました。
マクディラン刑事との会話から、犯人は元カレである可能性が濃厚でした。しかし後日、新聞記事でその元カレが証拠不十分で不起訴処分になったことを知り、アンジェラは怒ります。
アンジェラは抗議に行きますが、マクディラン刑事は「心証はクロなのだが物証がない」と言うだけでした。アンジェラは元カレがいる居酒屋に行って誘うよう に見ます。店からついてきたマーラの元カレに「咥えろ」と言われて、素直に従う振りをしながら、歯で陰茎の先端を噛みちぎり、ふとももに隠し持った包丁で 刺し、ゴルフクラブを何度も振り下ろして殺しました。
マクディラン刑事は元カレが撲殺されたことを報告にきて、課のトップのボルトン刑事がアンジェラをマークしろと言ったと告げます。

【結】- アイスピットオンユアグレイヴ3のあらすじ4

〝レイプ被害者の会〟のキャシーがまた継父・ロンに虐待され始めました。それを聞いたオスカーは「肛門に鉄パイプを差しこめ」と言います。
アンジェラは学生の制服を着てロンに近づき、スタンガンで気絶させると、下半身を露出させて椅子に拘束しました。直径10cmほどの鉄パイプにローションを塗って肛門に差し込み、ハンマーでパイプを叩いて体内に打ち込みました。
ロンは死に、アンジェラは証拠の制服を焼却処分します。
〝レイプ被害者の会〟にマクラディン刑事とボルトン刑事、ホーマー刑事が来ました。ボルトン刑事は黒人女性です。
肛門に鉄パイプ発言をしたオスカーを連行したボルトン刑事は、〝レイプ被害者の会〟のメンバー全員に事情聴取をします。オスカーは以前、検察や捜査官を脅した過去があったので、連行されたのでした。
釈放されたオスカーは、警察に怒っていました。オスカーの娘がレイプされた当時、証拠となる精子が体内から検出されたにもかかわらず、警察が〝紛失〟したということで犯人が無罪になっているのです。
その結果犯人が無罪となり、オスカーの娘はアバズレ扱いされて自殺しました。その話を聞いたアンジェラは、自分も保安官にレイプされた過去があると話します。
オスカーの娘を殺した犯人はワトソンと言います。アンジェラはワトソンが通うジムに張り込み、尾行してスタンガンを当てようとしますが、払いのけられました。ナイフで右胸を刺しますがダメージは少なく、アンジェラはワトソンにレイプされそうになります。
そこを尾行していたマクディラン刑事らが制止し、反抗したワトソンを射殺しました。ボルトン刑事に事情を聞かれたアンジェラはしらをきります。
ボルトン刑事は、アンジェラが肌身離さず持っていたロケットペンダントの写真が、数年前に死んだルイジアナ州の保安官の娘チャスティティ・ストーチだと知っていました。
アンジェラがかつてはジェニファー・ヒルズという作家だったことも、分かっています。自供を勧めるボルトン刑事の元に、来客があります。
警察署に血まみれのオスカーが出頭し、「私が全員殺した」と言いました。血まみれなのは、自分のひじ裏を切ったからです。アンジェラは驚きます。
アンジェラは保釈されますが、声をかけてきた地元の男・チーフを挑発し、チーフがその気になったのを見てナイフを取り出して、刺しました…。
…アンジェラは2年間、刑務所で服役しながら、セラピストのカウンセリングを受けていますが、全く改善されていないようです。
相変わらず凶暴で、同じ女性同士でも喧嘩を売る相手には倍ほどの仕返しをします。
セラピストに注意されたアンジェラですが、その部屋から出た直後にナイフを持った女性服役囚2人に襲われたアンジェラは反撃して殺し、制止するセラピストの首も刺して殺しました。

※盗用防止の為、「アイスピットオンユアグレイヴ3」のネタバレあらすじ内容を一部改変しております。

みんなの感想

ライターの感想

第1作とがらっと趣を異にする作品。
1と2では「レイプされたからやり返す」なのだが、今作品は若干、変化球。
レイプによって男性不信に陥った主人公が、実社会に戻ったものの上手くなじめない苦しさを描いている。
それでもやっと親友ができ、少しずつ状態がよくなってきた矢先に親友を殺される。
復讐に駆られたアンジェラは再び血塗られた道を歩むわけだが、今回は業の深さが描かれていて、見終わった後、なんとも悲しい、切ない気分になる。

「悪夢探偵」のネタバレあらすじ結末

悪夢探偵の主な出演者

影沼京一(松田龍平)、霧島慶子(hitomi)、若宮刑事(安藤政信)、パンク少女(猪俣ユキ)、肥枝田(村木仁)、肥枝田の妻(ふせえり)、関谷刑事(大杉漣)、0〔ゼロ〕(塚本晋也)、大石恵三原田芳雄

悪夢探偵のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①全身を切りつけた死体が連続して発見される。自殺と目されたが、携帯の通話履歴に「ゼロ」という名称の、共通の電話番号があると気づいた刑事・慶子は、ゼロに暗示にかけられて自殺したのではないかと推理する。 ②人の夢に入る能力を持つ男・影沼の協力を得て、慶子はゼロを退治した。自信がないながらも慶子は刑事を続けることにし、厭世感に囚われた影沼は少しだけ希望を見出す。

【起】- 悪夢探偵のあらすじ1

影沼京一は人の夢の中に入る能力を持つ若い男性です。他人の心を読む能力も持っていました。
父の恩師である資産家・大石の依頼で影沼は大石の夢に入ります。大石の依頼は悪夢の原因を探り、それを取り除いてくれというものでした。
大石の夢は古いビルの一室で昭和の匂いの漂う部屋です。
影沼は大石の座る座布団の下から出ると、部屋の隅に垂れさがっている髪の毛の持ち主は、生まれることのなかった大石の娘のものだと言いました。
それを聞いた大石は影沼に礼を言い、この娘と共に夢の中に残ると言います。現実世界での大石は、遺産を狙う実の息子や娘らに囲まれて、嫌な思いをしていました。
夢の世界に長くいると現実では廃人になるという忠告を無視し、大石は夢に留まります。
影沼が夢の世界から現実世界へ戻ると、大石の臨終が告げられるところでした。遺族らの考えることは醜悪で、病室を立ち去る影沼は「あー、やだやだ」と思います…。
このように影沼にとって、現実世界は嫌なことばかりでした。人の心の声が聞こえるために醜い面ばかり見て来た影沼は、いっそのこと死にたいと思い自殺を繰り返しますが、死に切れません…。
…パンク少女が電話の男と話をします。生きていてもいいことがないと考えるパンク少女は、一緒に死んでくれる人を探していました。ちょうど自宅のアパートの近くまで帰ってきた時に、ゼロからの電話を受けます。
「一緒に死んでくれるの。じゃああんたが一番に死んでよ」と頼むと、風呂場にいた電話の男は包丁で腹を刺しました。その旨告げます。
パンク少女も細身のナイフを取り出しますが、その時轟音と共に、見えない何かに切りつけられました。自殺のことを忘れて急いで自宅へ逃げ帰りますが、部屋のドアが開き、パンク少女は全身切りつけられて、血まみれで絶命しました。
霧島慶子はエリート組の若い警部です。出世街道に乗って順調に進むことができるのですが、一度くらいは現場を知っておこうと考え、捜査一課への配属を希望しました。
関谷刑事と共に現場入りした慶子は、血だらけの現場を見て気分が悪くなります。施錠されていたことや盗まれたものもないことから、関谷刑事は自殺と結論づけました。
ところが、慶子の相棒の刑事・若宮が「助けて、怖い」というパンク少女の声を聞いたという、隣人の証言を得ます。また死亡当時、パンク少女の携帯の着信履歴に「0(ゼロ)」という表示があったことから、単なる自殺ではない、そう慶子は思いました。

【承】- 悪夢探偵のあらすじ2

その直後、似たような事件が起こります。
今度の被害者は中年男性・肥枝田で、妻がいました。
事件当夜、肥枝田はマンションの地下駐輪場の横でアンパンを食べながら「ちょっくら先に行くんでよろしく」と電話の相手の男に言いますが、その時、急に駐輪場の照明がつき、自転車が次々に倒れます。
見えない何かに突き飛ばされ、切りつけられた肥枝田は自殺を忘れて抵抗しますが、胸といい腹といい切りつけられました。
今度の場合は目撃証言がありました。「横で寝ている夫が、眠りながら自分で自分に切りつけていた」という妻の証言です。現場で一部始終を目撃した妻は、放心状態でした。
「夢を見ているようだった。助けて、助けてと、夢の中で誰かに襲われているような」という妻の証言に加えて、肥枝田の携帯にまたもや「0」の通話履歴があります。
関谷刑事は「今度は目撃者がいるから、自殺で間違いなし」と言い、相変わらず現場で気分が悪くなった慶子を笑いますが、慶子には自殺とは思えません。
「自殺 0」で検索すると、一緒に自殺をしてくれる「ゼロ」という掲示板を見つけました。慶子らは、警察が動いているとばれないよう、自殺志願者を装ってゼロと接触しようと考えます。
「こっち(現実的な捜査)」をする関谷刑事と、「あっち(非現実的な捜査)」をする慶子らと、二手に分かれて捜査します。
慶子は、ゼロが電話で何らかの自殺の暗示をかけているのではないかと思っていました。
非科学的な現象について詳しい人はいないかと警視庁内で聞き込みをした慶子は、「夢に入れる人物」がいると聞きます。
その人物・影沼を慶子と若宮刑事は訪問しますが、当の影沼はちょうど首吊り自殺をした直後で、近所のおばさんに「起きなさい」と言われているところでした。
宮刑事は影沼に対し、事件の詳細を説明します。携帯を切る間際に、知らない少女の声が入っていることも告げ、電話をかけた刑事の夢の中に入って捜査してほしいと頼みました。
ところが…慶子はここで「どうせ自殺する奴なんかに」ということを考えてしまいます。その思考を呼んだ影沼は黙って慶子に水をかけました。
関谷刑事の方は何度もゼロに通話しますが、繋がりません。自殺する気がないのが見抜かれているようです。
そんな折、若宮刑事が電話をかけると、ゼロに繋がりました。若宮刑事は、家にいる慶子に報告します。
ゼロに繋がった際、若宮刑事は電話を切られないように用心しつつ、少し話をしたそうです。現在地は特定できなかったものの、ゼロが暗示をかけた様子はないと若宮刑事は言いました。

【転】- 悪夢探偵のあらすじ3

通話の最後に「あ」と相手が言い「今、タッチしました」と言ったのが気になると、若宮刑事は報告します。
気になった慶子は若宮刑事にすぐ電話し直しますが、繋がりません。関谷刑事に連絡を取り、目を離さないようにと依頼して、急いで警視庁に向かいます。
向かいながら影沼に電話をかけ、留守電にメッセージを残しました。影沼は部屋にいますが、関わり合いたくないので放置します。影沼はとにかく世間と関わりを持ちたくないのです。
警視庁に着くと、若宮刑事は廊下のソファで仮眠を取っていました。1階下のソファで関谷刑事も仮眠を取っています。
安堵した慶子ですが、念のため若宮刑事を見張りました。そこへしぶしぶマントを羽織った影沼が現れます。
「これを仕事としていない。友人が苦しんでいるから夢に入っただけで、できればしたくないのだ」「夢に入るのはリスクを伴う。だからもう頼まないでくれ」と、慶子が頼む先から影沼は言いました。慶子は、影沼が心を読む能力を持つと知ります。
これが最後と約束しながら、影沼は若宮刑事の夢の中へ入りました。
夢の中の若宮刑事は、長く続く歩道橋を逃げていました。
「世界をぶち壊す一番効率的なやり方は、自分をぶち壊すこと。そうすればいいのだ」と思った若宮刑事は、瓶を割ると自分に向けます。
その時、轟音と共に何か見えないものが現れ、若宮刑事は右腕を負傷しました。歩道橋からおりて自転車で逃げ回りますが、相手も同じ速度で追ってきます。
そこへ影沼が夢に参戦しました。一瞬血まみれの赤い手とナイフが見え、影沼も切りつけられます。影沼は水に落ち、若宮刑事は襲われました。
現実世界では、若宮刑事がカッターナイフを持ち、眠ったまま自分で自分を切りつけています。慶子が止める間もなく、矢継ぎ早に切りつけ、若宮刑事は死にました。関谷刑事もショックを受けます。
宮刑事の夢に入った影沼は、ゼロに目をつけられました。「あいつってなんだか、面白い奴だな」と思われます。
夢の中で切られた影沼も傷を負い、入院します。慶子は病院のベッドで眠る影沼に「ゼロを倒してくれ」と頼みますが、影沼は拒否しました。何度も言いますが、影沼は余計なことに巻き込まれたくないのです。
「自殺を繰り返している人間なんだから、どうせなら人を救ってから死ねと思っているだろう」と心を読まれた慶子はひるみました。「人の夢の中で死ぬのはゴメンだ」と影沼は言いました。
宮刑事の死に責任を感じた慶子は、自分が直接ゼロと対決しようと考えます。

【結】- 悪夢探偵のあらすじ4

ゼロに電話した慶子は「ネットで見て電話した」と言い、ゼロは慶子のことを当ててみせます。
慶子は正義感や誠実さのために警察に入ったものの、心の奥底ではこの世間に対する欺瞞や憤怒でいっぱいでした。それを指摘された慶子は、今までも時たま見ていた心の中のもう1人の自分…赤と黒の服を着た、ぼさぼさの頭の自分…を自覚します。
慶子は関谷刑事に「ゼロに電話した」ということを告げ、家の中の刃物をすべて処分しました。ところがその直後に、ソファにカッターナイフが隠されているのを見て疑心暗鬼に陥ります。
眠らないよう、夢をみないよう心がけますが、不眠にも限界がありました。慶子は死にたくないと思い、影沼を頼ります。
眠りそうになった瞬間、ゼロにもう1度電話した慶子は、自分が刑事だと告げて負けを認め「どうやって人の心に入ったのか真実を知りたい」と聞きます。返ってきた答えは「共感」でした。
ゼロは本当に最初は死ぬつもりでした。死ぬつもりで掲示板を立ちあげ、パンク少女と一緒に死ぬつもりで、風呂場で腹を切ったのです。
ところがその瞬間ゼロの意識はパンク少女のところへ飛び、パンク少女に切りつけて血を吸うとケガが治り、その感情が忘れられなくて繰り返したと言いました。
少しでも自殺したいと思っている人の気持ちを引きだして、高める力が授かり、若宮刑事はそのために命を落としました。
そんなゼロには、幼少時の嫌な思い出があります。妹と一緒に先生に学校の科学室のダストボックスに閉じ込められたことがあり、しかも妹はその時に死にました。
夢に忍び込んだ影沼に見抜かれて、ゼロが自分でも忘れていた事実を突きつけられます。
影沼の方は母と確執がありました。幼少期から心を読めた影沼は母に疎んじられ、風呂場に沈められた過去があります。
慶子は…幼少期から幸福な家庭に育ちました。自分は幸福だと気づいた慶子は、影沼とゼロに「死にたくない。死んで欲しくない。私と一緒に生きて」と思いを投げかけます。
慶子の思いに光(希望)を見たゼロは手をのばし、…現実世界のゼロは死にました。現実世界のゼロは、風呂場で腹を切った時から昏睡状態に陥った、病院に入院した患者でした。
心配して電話をかけてきた関谷刑事に、慶子は事件が解決したことを告げ、今は眠らせてくれと言います。
…後日。影沼の病室を見舞った慶子は、もうすぐ退院する影沼を、強引に駅前のラーメン屋に誘います。
自信がないものの刑事を続けることを告げた慶子は、「人の気持ちで見るのは嫌なものばかり」と言う影沼に「私はそうは思わない」と繰り返し強く言い聞かせます。何度も言われるうちに、影沼もそうかもしれないと思うようになりました。

「キサラギ」のネタバレあらすじ結末


アロマキャンドル」「きたきつねラッキーチャッピー」にミキが夢中といういちご娘。の書き込みは、公表されていない内容でした。侵入した日に見たのだろうとオダ・ユージはいちご娘。に詰問します。
しかも1つだけ、愛用のカチューシャが盗まれていました。いちご娘。はカチューシャの指紋を拭い始め、決定的だとオダ・ユージは言います。家元とスネークは、本物のミキのカチューシャと知って奪い合いました。
詰め寄られたいちご娘。は否定し「ただ前の道から2階のミキの部屋を毎日見守っていただけ」と言い、それがストーカーだと皆にやじられます。
自宅侵入も認めたいちご娘。は、窓を開けっ放しで出て行ったから不用心だと思って閉めに行き、ベッドが乱れているのを直して溜まった食器も洗ったと言いました。ウォークインクローゼットも覗いたいちご娘。は、脱ぎ散らかされた服や下着も畳んだそうです。
事件当夜のことを聞かれたいちご娘。は、見守っていたことを認め、夜の11時頃に訪問者があったと話します。

【転】- キサラギのあらすじ3

いちご娘。は若い男の訪問でやさぐれて飲めない酒を飲み、犯行時刻には無銭飲食で足立署の留置所に入れられていました。家元が電話して確認を取ります。
いちご娘。が見た若い男はモヒカン頭をしており、それは家元がもらった生写真に写っていた人物で…1年前のスネークでした。スネークは当時バンドをしており、茶髪で先が赤いトサカのような髪型をしていました(現在は平凡なヘアスタイル)。
スネークがミキの彼かと家元とオダ・ユージといちご娘。が迫り、トイレから戻って来た安男は「また状況変わってる~」と言いますが、出したらしく(「何か」は聞かないで)替えのズボンを持って内股でトイレに消えます。
交際を否定したスネークは、ミキが雑貨店の常連客であることを告げ、客と店員の関係だったと言います。
事件当夜はミキが欲しがっていたラッキーチャッピーボトルセットを配達に行き、詰め替えを手伝っていました。詰め替えは「ハンドソープ」「みりん」「醤 油」「食器洗剤(ファミリーピュア)」「サラダ油」「オリーブオイル」です。その際ゴキブリが出て退治し、お茶を淹れてもらったと言いました。勢いで告白 しましたが、即座に断られたそうです。
その後は小さな地震があったので、朝まで雑貨店の棚を店長と一緒に直していたそうです。店長に聞いてもらってもいいと言いました。ミキは訪問時に「大切な人の誕生日が近いから」と、部屋でクッキーを作っていたそうです。
大切な人…「幼馴染みで初恋の相手、ジョニデ(ジョニー・デップ)似のヤックン」の存在をオダ・ユージが言い出し、なぜそこまで詳しいのか3人が聞きます。焦って顔の汗を拭う様子を見て、家元といちご娘。とスネークは「デブッチャー!」と声を上げました。
ミキの自殺でマネージャーだったデブッチャーはストレスで55kgの激ヤセをしたのです。だから皆は全然気づかなかったのでした。
オダ・ユージはこの1年ずっと犯人はストーカーのいちご娘。だと思っており、それで家元に提案して会合を開いてもらいました。
「僕よりミキちゃんに近い人物が次から次に現れる。僕なんか虫ケラだ」と家元は拗ねます。オダ・ユージによるとミキのぱっちり二重はプチ整形でした。
その整形も僕は反対したんですよ…と安男が言い、毎日電話相談を受けていたと言います。「ミキッペ」となれなれしく呼ぶ安男は「ヤックン」ことミキの思い 人で、結婚の約束をしていた仲でした。ジョニデには、右後ろ斜め45度の角度が似ているそうです。自分以外が生前のミキと関わりがあったと知り、家元は落 胆しました。
安男は「ヘアヌード写真集の発売をマネージャーが決めたと泣いていた」と言い、そもそもミキが芸能界入りしたのは、4歳の時に生き別れた父を探すためだったのだと告げます。
オダ・ユージは「ブレイクさせスターにしてやりたかった。話題作りのために写真集を決めた」と言いますが、他の皆は「売れずに引退して田舎で専業主婦でも、生きてくれさえすればよかった」と言います。
ショックを受けたオダ・ユージは泣き始め、皆もしんみりします。なまじファンがいたから追いこんでしまったのだと、家元が指摘しました。
悩み電話相談内容を聞くと「大抵はマネージャーの悪口だったが、事件当日はゴキブリが出た」と言います。さっきのスネークの退治話はウソで、ゴキブリは退治できずにいました。
通話の途中でゴキブリが出没し、ミキは雑誌を丸めて叩こうとしたけれども無理で、殺虫剤はカラでした。母校の学園インタビューで「ヘアスプレーと間違えて頭にかけた」からです。
安男が「ママレモンをかけると退治できる(皮膚呼吸ができなくなるから)」と言ったことで、ミキはママレモン(スネークがいちいち「いやファミリーピュアだった」と否定する)を持って部屋の中で追いかけまわし、振りかけたそうです。

【結】- キサラギのあらすじ4

退治の途中でキャッチホンが入ったので、ミキは後で電話をかけ直すと言って通話を中断しました。キャッチホンの相手はデブッチャー(オダ・ユージ)で、翌日のスケジュール確認でした。
夜10時35分にスケジュールの話を普通にし、10時55分に遺言なる電話…そんな急に自殺に気持ちが変わるものなのかと皆は不思議に思います。もっとい うと、オダ・ユージに遺言を残し、なぜ安男に電話しなかったのかという疑問が出てきました。普段ミキは敬語を使っていたのに、電話内容は違っていたとオ ダ・ユージも言います。
リダイヤルと着信履歴を誤ったのだと家元が気づきました。オダ・ユージにかけたのではなく安男にかけた…通話内容の意味も違ってきます。留守電の内容は遺言ではなく「ゴキブリ退治が駄目で疲れた」という意味だったのです。
でも撒かれていたのは洗剤ではなく油でした。ラッキーチャッピーのボトルに入れ替えたから、ファミリーピュアとサラダ油を混同したのだと一同は気づきます。
最後の留守電では「もう寝る」という言葉もミキは残していました。寝る…寝る前にアロマキャンドルをつける(いちご娘。の情報)…でも、どうして蝋燭の火が床の油に点火したのか謎が残りますが、皆同時に気づきます。
事件当夜は小さい地震があったのです(そのせいでスネークが朝まで棚の修理)。地震で倒れたアロマキャンドルの火が床の油に点火しての、事故死だったのだと皆は結論に至りました。自殺ではなく、単におっちょこちょいで運が悪かっただけ…皆はしみじみとします。
「俺がミキの人生を狂わせた」ぽつりといちご娘。が言いました。「俺がふがいないために妻は愛想をつかして実家へ帰った」…いちご娘。はミキの実の父でした。ストーカーではなく、本当に見守っていただけだったのです。その事実を知り、また家元が拗ねます。
ひとつ疑問が残りました。ミキの死に場所がクローゼットの中だということです。火事で死んだのなら寝室か、玄関へ向かう途中ではないかとオダ・ユージが指摘します。
クローゼットの中身を聞かれたいちご娘。は、衣類の他にダンボール箱があったと言いました。中身は大量の、家元からのファンレターです。ファンレターを取りに行って、ミキは逃げ遅れたのでした。
家元に宛てたミキのお礼の手紙には「家元さんからのファンレターは、命より大事な宝物」と書かれています。でもそんなわけないと家元は否定しました。
スネークが安男の誕生日を聞き、だいぶ先だと知ります。大切な人の誕生日が近いから焼いていたクッキーは、2月5日が誕生日の、家元のために作ったものでした。それを知らされ、家元は泣きます。
しんみりした席でヘアヌード写真集のタイトルの話になり、妻から16年振りに電話をもらったいちご娘。が知っていました。
『SHOW ME こんなに立派に育ちました』…やる気まんまんじゃん!&ショーミーって「私に見せて」って意味違うし! 全員一斉に突っ込みます。
脱力した5人はプラネタリウムを見て(雑誌表紙の星空シリーズにちなんで)、ミキへの思いを馳せます。来年もまた集まろうと家元が言いました。
そういえば大磯のロングビーチで隠し撮りしたビデオがあると家元が言い(警察官だし盗撮は違法)、〝ラブレターはそのままで〟という如月ミキのステージを5人は鑑賞しました。
(エンドロール)曲に合わせてノリノリで踊る5人。
(エンド途中)2008年2月4日、5人は集まっている。大磯ロングビーチのイベントの司会者が加わり「この2年で如月ミキは殺害されたという結論に至った。その証拠がこれだ」と針金を見せる。針金に見入る5人。(推理までは教えてくれず)

※盗用防止の為、「キサラギ」のネタバレあらすじ内容を一部改変しております。

みんなの感想

ライターの感想

舞台劇を見ているよう。ペントハウスの一室で繰り広げられる、会話主体のストーリー。
この5人の掛け合いが絶妙で、だから絶対に退屈しない。
最初に出てくる他愛もない会話の断片が、後にいきてきて真相に役立つんだろうな…ということは容易に想像できる。
想像できるだけに、会話けっこう必死で聞いてしまう。内容も楽しいし。
推理が終わってからも、まだ続くという…踊りは、エンドロールと噛ませたかったのかな。
バカバカしいんだけど面白い

「欲動TAKSU」のネタバレあらすじ結末

欲 動 TAKSUの紹介:2014年公開の日本映画。『歓待』などで女優やプロデューサーとして活躍する杉野希妃がメガホンを取り、心臓病を抱える夫とその妻が 人間の生死や男女の性愛のはざまで揺れ動く姿を描くドラマ。病を抱える夫の死の影におびえながら、夫の妹の出産に立ち会おうとバリへ旅した夫婦を通して、 生きることや性への欲望を映す。

 

映画「欲動TAKSU」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「欲動TAKSU」のネタバレあらすじに注意ください。

 

予告動画

欲動TAKSUの主な出演者

ユリ(三津谷葉子)、千紘(斎藤工)、ワヤン(コーネリオ・サニー)、九美(杉野希妃)、ルーク(トム・メス)、木村(高嶋宏行)、イキ(松崎颯)

欲動TAKSUのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①兄・千紘は国際結婚をした臨月の妹・九美のお産に立ち会うため、インドネシア・バリ島に行く。心臓に病を抱える千紘の命はそう長くなく、妻・ユリに離れろと言う。 ②ユリは千紘がいなくなった後の世界を想像しながら、地元の男性・ワヤンに身体を許すが、千紘の元に戻る。死の覚悟をした千紘とユリ。

【起】- 欲動TAKSUのあらすじ1

若い男・千紘(ちひろ)と女・ユリは夫婦です。2人は千紘の妹・九美のお産に立ち会うため、インドネシア・バリ島にやってきました。
2人を空港まで迎えに来てくれたのは、九美の夫・ルークです。ルークの運転する車に乗って、ユリと千紘は九美の待つ家に行きました。
家は2階建てのペンション風の建物で、現地では木造の風通しのよい建物が主流です。
家に着いたものの、千紘はすぐに板の間に寝転がりました。長時間の旅行で疲れたのです。
すぐ休んだので、夕飯時には千紘の体調もよくなっていました。夕飯の席で、4人はいろいろ語り合います。
というのも九美の結婚以来、兄・千紘と妹・九美は会っておらず、九美は結婚相手のルークをろくに自分の身内にも紹介していませんでした。千紘はルークにいろいろ質問します。
ルークはオランダ出身の白人です。バリ島に住み着いて風景を描き続けたオランダ人画家のアリー・スミットの影響でバリ島に住んでいました。ルークの家族はオランダにいます。
九美はルークとバリで出会い、結婚してバリ島に住んでいます。臨月で出産間近ですが、病院嫌いの九美は自宅での出産を望み、ベテランの助産師を手配していました。
千紘はかつてスキューバダイビングのインストラクターをしていましたが、今は病気で辞めています。そのスキューバダイビング時代に客として接したユリと親しくなり、結婚しました。ユリは看護師です。
看護師のユリがお産に立ち会ってくれたら心強いと、九美は言いました。ユリもそのつもりです。
会話は兄妹中心に、あちこち話題が飛びます。
オランダ料理はおいしいかという話題でユリは「味がない」と断言しました。なんでも、結婚の挨拶でオランダに行った折、ルークの両親が連れて行ってくれたのはチャイニーズレストランだそうです。
オランダで有名な料理はポテトとソーセージくらいで、しかも両方ともほとんど味がしないと九美は言いました。ルークも苦笑しながら認めます。
ユリと千紘の出会いを九美は詳しく聞きたがりますが、千紘は照れて言いません。
キューバ時代に溺れたユリを助けて、そのついでに千紘がユリの連絡先も聞いたと説明しますが、九美は「ナンパじゃん。兄さんは10代の頃からぶいぶいいわせてたもんね」とコメントします。
「そうなの?」とユリが千紘に聞き、千紘は誤魔化しました。

【承】- 欲動TAKSUのあらすじ2

食事の席で、意図して皆が話題にしないことがありました。それは、兄・千紘の病気のことです。
千紘は心臓病を患い、余命いくばくもない状態でした。スキューバダイビングのインストラクターを辞めたのも、病気が原因です。
自分の命がそう長くないことを、千紘は知っていました。
家の2階の部屋を割り当てられた千紘とユリは、食後に2階にあがりますが、夜更けに眠れないユリは1階に降りて、同じく起きていた九美と女同士の話をします。
九美も病院が嫌いな兄・千紘の性格を知っているので、仕方がないと思っていました。千紘の死が近いことを、ユリも受け入れようとします。
翌朝、ユリと千紘は観光案内をしてもらいます。千紘とルークはタマンのアユン寺院で水浴びをします。巻きスカートをつけて聖なる水に浸かった千紘は「冷たい」と言いました。
壁にある小さな壺から出てくる水に、順番に浴びる千紘ですが、この不老不死と呼ばれる水がどれほど自分に効果があるだろうと思います。
寺院では血を不浄とする習慣があり、生理中の人は立ち入ることができません。生理が近いユリは、入るのをやめました。
ユリ、千紘、九美、ルークは田園風景を眺め、音のする方へ行って赤装束で民族音楽を奏でる楽器隊を撮影する日本人カメラマン・木村に会います。
音楽を聞いている最中に千紘がぷいと席を立って散歩に行き、3人がお茶を飲んでいる頃に戻ってきました。
母からのぬか漬けを持ってきたと言う千紘は、妹・九美に「将来的に母の面倒を見る気はあるか」と聞きます。そのつもりではあると九美は答えますが、千紘は「俺がいなくなったら頼む」と言いました。
さらに千紘はユリに「お前の、人の死に慣れている感じが嫌だ」「日本に帰りたくない」と言い出しました。「もっと(俺の死に、俺がこういう発言をすることに)動揺しろよ」と訴える千紘に、たまらずユリはその場を去ります。
妹・九美は兄・千紘を罵りますが、千紘はルークにも「こんなわがままな日本人女と結婚していいのか」と八つ当たりしました。
ユリは千紘に責められましたが、仕方のないことでもありました。人の生死に携わる看護師のユリにとっては、夫といえど病人の千紘に淡々と接してきたので、責められても事実は変わりません。ただ夫に先立たれる妻としては、納得がいかない部分もあります。
ユリに追いついたルークは、諍いが今までも何度かあったことを聞きました。

【転】- 欲動TAKSUのあらすじ3

稲の道を通ったユリをカメラマンの木村が見かけ、声をかけます。気晴らしに飲みに行かないかと誘った木村は、自分は女に興味がない(ゲイだ)と告白し、ユリをクラブに連れて行きました。
クラブで木村は友人の男性・イキを紹介します。木村はイキと曲に合わせて踊り、日本人女性が好きな男性・ワヤンはユリに目をつけてさりげなく近寄ります。
ユリがクラブの奥の階段を上がると、木村とイキが交わっていました(ゲイだったのは本当)。ユリがその場を外そうとすると、追いかけて来たワヤンがユリを女性用トイレに連れ込んで、無理やり犯そうとし、ユリはビンタして立ち去ります。
そのまま夜遅くに帰宅したユリは、外のソファで寝ていました。朝になって起きて来た千紘は、ユリに「(俺たち)迷惑な夫婦だよね」と笑いかけられます。
千紘はユリに、聞いてもらいたい話があると言います。
まだユリと出会う前、千紘は海外で現地のバディ(相棒、スキューバは2人1組で潜る)と夜中に潜った際に、深い海の崖でパニックを起こしてバディにしがみついた過去がありました。それがもとでバディは死んでしまいます。
「そいつは俺のせいで死んだ。あの時みたいに、一番近くの人間を引きずりこむのが…(怖い)」「死にそうになったら俺、お前にしがみつくと思う。だから(死ぬ時は)独りがいい。お互い、独りがいいと思う」
初めて千紘がユリに明かした本音でした。それを聞いてユリは、自分がどう行動すればよいか悩みます。
木村とイキと共に闘鶏場に行ったユリは、鶏同士が戦闘することについて「人間は理性があってさまざまな欲望を抑えられるが、それも考えもの。本能に忠実な動物の方が理にかなっている」と言われました。
ワヤンに海へ誘われたユリは今度は拒まず、海へ行きます。ワヤンはユリの結婚指輪を取り上げると、小さい小屋でユリを押し倒しました。ユリも拒否せず、受け入れます。
その後さらに海の近くで身体を重ねたユリは、欲求に忠実になって男を求めますが、朝になると少しの空しさが残りました。
同じ頃、千紘は妹・九美に日本へ帰れと言われます。心臓の処方薬が切れるだろうから、いつまでもバリにいられないことも、九美は指摘しました。
千紘は「最期くらい決めさせてよ」と言い、「人は誰からも愛されなくなった時、本当の意味で消える」と付け足します。妹・九美は「じゃあ、私が生きている間は安心だね」と答え、千紘は心が軽くなるのを感じました。

【結】- 欲動TAKSUのあらすじ4

朝になりイキにコピ・ルアク(ジャコウネコの糞から採取される未消化のコーヒー豆で、高価で希少なもの)のコーヒーをサイフォンで淹れてもらったユリは、飲みながら「いなくなるってどんな感じなんだろ」と呟きます。
答えを望んだわけではありませんが、イキが「いなくなるのは、自然なことだよ」と答え、納得したユリは千紘に土産の豆を買うと、家に戻ります。
帰宅すると、九美が産気づいていました。土産を渡す間もなく、ユリは慌てて九美に駆け寄ります。
助産師とユリが九美に付き添うのを見ながら、千紘はおろおろと歩きまわっていましたが、やがて九美の頭と首を支えました。無事に赤ん坊は生まれます。
生まれた赤ん坊を抱いて「出産は苦しかったけど、こんな可愛い子が生まれる」と言う九美を見て、ユリは複雑な気持ちになりました。これから死ぬ千紘、新たに生まれた生命…。
ユリは千紘が寝ている2階へ行くと、千紘を求めます(子どもが欲しいと思い、性交しようとしたのだと思われる)。しかし自分のエゴに気づき、上半身裸になったもののそれ以上はできず(心臓病の千紘に負担をかけると思った)、ユリは泣きました。
起き上がった千紘は背後から抱き締めると、心臓に負担がかかるにもかかわらずユリと交わります(ユリは、ワヤンとの愛のないセックスよりも、千紘との愛のあるセックスの方がいいと思った)。
千紘とユリは一緒に眠りますが、その後、千紘は小さな発作を起こしました。すぐに発作はおさまりますが、千紘はユリにしがみつきます。
早朝の海辺を千紘とユリは歩きました。千紘は海に入り「ユリ、こっち来いよ」と何度も呼びかけますが、ユリはいつまでも岸で見守っているだけでした。
(千紘に本音を告げられて、ユリは夫・千紘がいなくなった時のシミュレーションも兼ねてワヤンとの性行為に及んだのではないか。
ところが劇的な変化があるわけでもなかった。九美のお産を見て、死にゆく千紘から新たな生命を欲しくて性行為に及ぼうとするが、それも自分だけのエゴだとユリは気づく。千紘はユリの思いを受け止め、性行為に及んだ。
ラストシーンは死の際に「しがみつきそうな千紘」が呼ぶが、ユリは行かないことで、自分は「千紘の死にひきずられない」「だから死の際に一緒にいても大丈夫」という意思表示をしたものと思われる…が、そこまで深い意図はないのかもしれない)

「見知らぬ医師」のネタバレあらすじ結末

映画「見知らぬ医師」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「見知らぬ医師」のネタバレあらすじに注意ください。

 

見知らぬ医師の主な出演者

リリス(フロレンシア・バド)、メンゲレ(アレックス・ブレンデミュール)、エヴァ(ナタリア・オレイロ)、エンゾ(ディエゴ・ペレッティ)、ノラ(エレナ・ロヘル)、クラウス(ギジェルモ・プェニング)

見知らぬ医師のネタバレあらすじ

【起】- 見知らぬ医師のあらすじ1

メンゲレは一人の少女を見つめていました。彼女の名前はリリス。発育不良で彼女は身長がとても低かったのです。メンゲレは彼女をノートに描きます。メンゲレは多くの人の体を調べてはノートに描いていたのです。
リリスの家族は父エンゾ、母エヴァ、兄と弟がいました。エヴァのお腹には双子がいました。メンゲレはエンゾに街までの道を一緒させてもらうよう頼みます。エンゾは了承します。
エンゾ達は民宿を再開するために向かっていました。メンゲレは街に用事があり、長く滞在する予定でした。途中で別れて、エンゾ達は民宿に行きます。メンゲレは街へと向かいます。
民宿の周りは自然でおおわれていて、景色は最高でした。近くには隣に一軒家があるぐらいです。その家はナチスの残党の病院となっていました。
民宿で一息ついているエンゾ達にメンゲレが尋ねてきます。半年間泊めてもらうよう前払いでエンゾに頼みます。了承したエンゾ達と食事を一緒にします。

【承】- 見知らぬ医師のあらすじ2

メンゲレは家畜を使って成長を促す実験を行っていました。街の仲間に施設や研究費等をもらっていました。彼を支持する人は数多くいたのです。
リリスは新しい学校に入学していじめられていました。背が低く体が子供だからです。図書室を逃げ場所として使っていました。図書館の管理とカメラマンの仕事をしているノラと出会います。実は彼女はナチス残党を追う諜報機関の仕事が本業でした。
メンゲレを見つけたノラは本部に連絡します。まずはアイヒマンと言われますが、逃げられてしまうと念を押します。
メンゲレはリリスに成長を促す薬を服用しないかと相談します。エヴァにも女性ホルモンが多くなる前にしないと意味がないと相談します。エヴァはお腹の子供の診察や薬をもらった事からメンゲレを信頼していました。
エヴァはエンゾに相談しますが、断固として反対されます。からかわれ続けるリリスが可哀想になったエヴァは、エンゾに内緒で服用の開始をメンゲレに頼みます。

【転】- 見知らぬ医師のあらすじ3

リリスは順調に背が伸びていきました。しかしある日高熱が出てしまいます。副作用がないと聞いていたエヴァは怒り出します。薬を減らせば大丈夫とメンゲレは説得します。
エンゾは人形を作っていました。それを見たメンゲレがリリスに設計図を取ってくるようにと頼みます。工場に頼んでサンプルの人形をエンゾに見せます。
大量生産すれば儲かると話しをもちかけます。メンゲレが出資すると言います。驚いたエンゾは工場に行って作業を見ます。感動するエンゾでした。
帰り道、エンゾはリリスの体に異変が起こっている事に気づきます。メンゲレに殴りかかり、二度と娘と妻に近づくなと言います。
吹雪の中、家に帰ると双子が生まれてしまいます。医者を呼びに行けないため、エンゾとエヴァは仕方なくメンゲレに診察を頼みます。隣の家の看護師を呼んで、赤ん坊に薬とミルクを与えるメンゲレでした。

【結】- 見知らぬ医師のあらすじ4

エヴァはエンゾに双子と写真が撮りたいと言います。エンゾがノラを民宿に呼びます。ノラはメンゲレの部屋に入り、ノートを発見します。
気づいたエンゾが彼は何者なんだとノラに問いかけます。ノートをエンゾに見せて、これが彼のやり方だとノラは説明します。
ノートにはエンゾ、リリスエヴァ、双子達や様々な人が事細かく描かれていました。実験の資料のようにです。
仲間から危険を聞いていたメンゲレは荷物をとりに民宿に戻ってきます。すでに追手がやってきていました。メンゲレはノラがスパイという事に気づきます。
メンゲレは隣の家にあった飛行機から逃げ出します。その後メンゲレは30年近く逃亡を続けて、その間妊婦や双子の実験を続けます。ノラは翌日死体として発見されます。
1979年、メンゲレはブラジルの海で溺死したとテロップが流れてエンディングとなります。

「見知らぬ医師」のネタバレあらすじ結末

映画「見知らぬ医師」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「見知らぬ医師」のネタバレあらすじに注意ください。

 

見知らぬ医師の主な出演者

リリス(フロレンシア・バド)、メンゲレ(アレックス・ブレンデミュール)、エヴァ(ナタリア・オレイロ)、エンゾ(ディエゴ・ペレッティ)、ノラ(エレナ・ロヘル)、クラウス(ギジェルモ・プェニング)

見知らぬ医師のネタバレあらすじ

【起】- 見知らぬ医師のあらすじ1

メンゲレは一人の少女を見つめていました。彼女の名前はリリス。発育不良で彼女は身長がとても低かったのです。メンゲレは彼女をノートに描きます。メンゲレは多くの人の体を調べてはノートに描いていたのです。
リリスの家族は父エンゾ、母エヴァ、兄と弟がいました。エヴァのお腹には双子がいました。メンゲレはエンゾに街までの道を一緒させてもらうよう頼みます。エンゾは了承します。
エンゾ達は民宿を再開するために向かっていました。メンゲレは街に用事があり、長く滞在する予定でした。途中で別れて、エンゾ達は民宿に行きます。メンゲレは街へと向かいます。
民宿の周りは自然でおおわれていて、景色は最高でした。近くには隣に一軒家があるぐらいです。その家はナチスの残党の病院となっていました。
民宿で一息ついているエンゾ達にメンゲレが尋ねてきます。半年間泊めてもらうよう前払いでエンゾに頼みます。了承したエンゾ達と食事を一緒にします。

【承】- 見知らぬ医師のあらすじ2

メンゲレは家畜を使って成長を促す実験を行っていました。街の仲間に施設や研究費等をもらっていました。彼を支持する人は数多くいたのです。
リリスは新しい学校に入学していじめられていました。背が低く体が子供だからです。図書室を逃げ場所として使っていました。図書館の管理とカメラマンの仕事をしているノラと出会います。実は彼女はナチス残党を追う諜報機関の仕事が本業でした。
メンゲレを見つけたノラは本部に連絡します。まずはアイヒマンと言われますが、逃げられてしまうと念を押します。
メンゲレはリリスに成長を促す薬を服用しないかと相談します。エヴァにも女性ホルモンが多くなる前にしないと意味がないと相談します。エヴァはお腹の子供の診察や薬をもらった事からメンゲレを信頼していました。
エヴァはエンゾに相談しますが、断固として反対されます。からかわれ続けるリリスが可哀想になったエヴァは、エンゾに内緒で服用の開始をメンゲレに頼みます。

【転】- 見知らぬ医師のあらすじ3

リリスは順調に背が伸びていきました。しかしある日高熱が出てしまいます。副作用がないと聞いていたエヴァは怒り出します。薬を減らせば大丈夫とメンゲレは説得します。
エンゾは人形を作っていました。それを見たメンゲレがリリスに設計図を取ってくるようにと頼みます。工場に頼んでサンプルの人形をエンゾに見せます。
大量生産すれば儲かると話しをもちかけます。メンゲレが出資すると言います。驚いたエンゾは工場に行って作業を見ます。感動するエンゾでした。
帰り道、エンゾはリリスの体に異変が起こっている事に気づきます。メンゲレに殴りかかり、二度と娘と妻に近づくなと言います。
吹雪の中、家に帰ると双子が生まれてしまいます。医者を呼びに行けないため、エンゾとエヴァは仕方なくメンゲレに診察を頼みます。隣の家の看護師を呼んで、赤ん坊に薬とミルクを与えるメンゲレでした。

【結】- 見知らぬ医師のあらすじ4

エヴァはエンゾに双子と写真が撮りたいと言います。エンゾがノラを民宿に呼びます。ノラはメンゲレの部屋に入り、ノートを発見します。
気づいたエンゾが彼は何者なんだとノラに問いかけます。ノートをエンゾに見せて、これが彼のやり方だとノラは説明します。
ノートにはエンゾ、リリスエヴァ、双子達や様々な人が事細かく描かれていました。実験の資料のようにです。
仲間から危険を聞いていたメンゲレは荷物をとりに民宿に戻ってきます。すでに追手がやってきていました。メンゲレはノラがスパイという事に気づきます。
メンゲレは隣の家にあった飛行機から逃げ出します。その後メンゲレは30年近く逃亡を続けて、その間妊婦や双子の実験を続けます。ノラは翌日死体として発見されます。
1979年、メンゲレはブラジルの海で溺死したとテロップが流れてエンディングとなります。